おでん鍋のなか

ちーず　の　あと　を　おう　ぞ
まてまてー
どこ　へ　いこう　と　いう　の　かね

「別に目的があるってわけでもなさそうね」
きまま　に　ふらふら

そのとき
やせいのちーず　を　とる　なにものか　の　すがた　が

「手際が鮮やかね。慣れてるとみたわ」
むむむ　なにもの
#かばいののぼうけん

「ひらのに来たわよ」
へいや　じゃない　の？
「ひらのよ」
ひらの
「平野との違いは分からないけどね」
ちがい　あるの　かな

「あっ、野生のスライスチーズよ」
ゆうが　に　とんで　る
ひらの　は　へいわ　だなあ
#かばいののぼうけん

おでん　さがし　に　いこう　よ　おでん
あした　から　さむくなる　って　さ
「突然だけどあたしたちっていつもこうよね。いいわね探しに行きましょ」
わーい

なんだか　すごくながく　いた　ように　かんじる　いっけんや
かんりにん　さん　おせわ　に　なり　ました
#かばいののぼうけん

ぼく　は　おつゆ　に　つかりすぎ　て
ぶよぶよ　に　なった　えびてんのころも　が　すき　だな
「蕎麦に絡めていただくもよし、つゆと一緒に飲むもよし。いいわね」

「あたしはコロッケ蕎麦も好きね」
え　ころっけ　？？？
「不思議なかんじでしょ。でもこれがなかなかいけるのよ」
へー
#かばいののぼうけん

それ　ころも　はいだら　ひんそ　な　やつ　だ
「ええ。噛んだ時に気付くエビの小ささと謎の空洞の存在。
どうやったら作れるのか不思議なくらいだわ」
むむむ

と　いってるうち　に　えびてん　が　うみ　に
「ああなってしまっては衣がブヨブヨになって助からないわ」
えびてん　の　さいご　だ
#かばいののぼうけん

「みて！　さっきの踊りで天から何か落ちてくるわ！」

うわあ
なんだか　こうごうしい　ぞ

「あれは……エビ天！？」
でも　なんだか　ぶっくり　してる　ね
「甘エビに衣を何度も浸けて揚げて肥大化させたエビ天だわ！」
あつぎ　なんだ　ね
#かばいののぼうけん

おどり　が　とめられ　ないー
いま　の　ぼく　は　なすがまま　だー
だんしんぐだんしんぐ

「はぁはぁ、やっとオドリグイモの効果がきれたみたいね」
ぐへー

かんりにんさん　が　おみず　を　もってきて　くれた　よ
うんどう　の　あと　は　すいぶんほきゅう　だいじ
#かばいののぼうけん