おでん鍋のなか

ここ　ひんまがってる　ね
「なにか脱走したのかしら？」
やっぱり　おにく　なの　かな

『心配はいらないのニャ。逃げ出してもすぐにプロの店員が捕まえてくれるのニャ』
「あっ、あの肉に見覚えがある気がするわ」
うん
けっきょく　あれ　なんのにく　なん　だろう
#かばいののぼうけん

きけんなにおい　が　する　ね
「よくヒトが行方不明になるらしいわよ。
あたしの３番めの姉もいるんだけど音沙汰ないのよね」
それ　たいへん　では

『練り物ゲットしたのニャー。次はお肉いくニャ。軟骨ほしいニャー』
「あたしはスジがいいわ…ってなんだか物騒ね」
まもののすーぱー　だもん　ね
#かばいののぼうけん

ぼく　くろいはんぺん　が　たべて　みたい　な
「あれはそのまま食べてもおいしいのよ…って、あらここには置いてないみたいね」

しょんもり

「あれはサイノントヒルの名物、黒おでんに入ってるからそのうち行ってみたいわね」

さいのんとひる　かー
どんな　ところ　だろう
#かばいののぼうけん

よし　やさい　は　おっけー　だ
つぎ　は　ねりものこーなー　に　いく　ぞ
「それならまずはハンペンを買いましょ」

はんぺん　いい　よね
ふわふわ　ふかふか

「しかくいの、まるいの、くろいのがあるけど、どれにするの？」

えっ
そんな　に　ある　の
#かばいののぼうけん

ほら　あれ　あれ
あれ　だよー
「なにこれー！！！？」

『里芋ですね。それならこちらにありますよー』
わあ　ありがと　う
「えっあれ里芋なの！？　あたしの知ってる里芋と違うんだけど？
それよりもおでんに里芋って入れるの？　地域差？」
#かばいののぼうけん

おでん　と　いえば　やっぱり
あれ　だよね　あれ
「あれ？」
うん　あれ
「なんのことかしら？」
えー
あれ　の　こと　じゃん

もしもーし
おでんのあれ　あります　か？
しろくて
まるくて
け　が　はえてる　の

「毛！？」
#かばいののぼうけん

ほか　の　やさい　も　あばれてる　ね
「かばいもが走り、まいたけが舞い、カブはマイペースに動いてるわ」
どれ　も　おでん　には　むかない　かな

『見てニャーじゃがいもたくさん捕まえたのニャー！
おでんとポテトグラタンにつかえるのニャー！』

じゃがいも　いい　ね
「大根も捕獲しましょ」
#かばいののぼうけん

『あっあぶないのニャ！』
えっ　？

どごーーーーん！！

ぐあー

『お客様ー申し訳ありませんー！
今年は秋が来なかったせいで、大量のナスが暴れてまして』

あばれナス

「おたんこナース」
「ぼけナース」

『ナスはおでんに使えないのニャ』

そうだ　ね
#かばいののぼうけん

「このお城って誰のものなのかしら」
『前はちょーすごい魔王様のものだったニャ。今はよく分かんないやつが住んでるのニャ』
わかんない　んだ
『魔物もみんな仲がいいわけじゃないのニャ』
うーむ

『じゃ買い出しに出発ニャー。こっちなのニャ』
ちゃんと　そと　から　いける　ん　だね
#かばいののぼうけん

「このお城って誰のものなのかしら」
『前はちょーすごい魔王様のものだったニャ。今はよく分かんないやつが住んでるのニャ』
わかんない　んだ
『魔物もみんな仲がいいわけじゃないのニャ』
うーむ

『じゃ買い出しに出発ニャー。こっちなのニャ』
ちゃんと　そと　から　いける　ん　だね
#かばいののぼうけん